「うがい」の持つ効果やコツについて解説

皆さん、こんにちは。

今回のテーマは『うがい』です。
子供の頃から、家に帰ると「うがいをしなさい。」とお母さんに言われたものですが、今でも皆さんはしっかりうがいを続けられていますか?
インフルエンザが流行するこの時期、改めて「うがい」が一番の予防策として広く伝えられています。
でも、この「うがい」、なんとなくやってはいるものの、ちゃんとしたやり方ってあまり知らない…という方が多いのではないでしょうか。
クリスマスやお正月を健康に過ごすために、ここで今一度「うがい」のちょっとしたコツを振り返ってみましょう。


■どうやって感染するのか?

風邪やインフルエンザのウイルスは、人の咳等を介して他の人の喉の粘膜にある繊毛細胞に付着すると増殖を始めます。
それによって炎症を起こすことで発症するわけです。
また、本来ならばウイルスが喉に付着しても、1分間に約1,000回も振動するといわれる喉粘膜の繊毛の動きで喉から入ったウイルスなどの異物を排除することができます。
ところが、空気が乾燥してくると、喉粘膜に傷がつきやすくなり、それによって繊毛の振動が弱くなることで、ウイルスが侵入しやすい状態となってしまいます。

■うがいに期待できる効果

「うがい」イコール「喉に付いたウイルスや菌などを取り除く」ことだと思われがちですが、その他にも期待できることがあります。
うがいをすることで喉が刺激され、粘液の分泌や血行が促進されて、その結果本来喉が持っている防御機能を高める効果もあるのです。

■うがいのコツ

うがいは、口に含んだ水やうがい薬を、上を向いて息を吐き出しながら「うがい」した後に吐き出すことでも、十分にその効果が期待できますが、以下のコツを行うことで、より風邪やインフルエンザを予防する効果がアップしますので試してみてください。

(1)口内をゆすぐ

水やうがい薬を口に含み、上を向かずに「うがい(グジュグジュする)」を行い、口内の細菌や汚れ(食べかす等)を吐き出します。
大まかな汚れがなくなるまで、何度も繰り返してください。
口内をゆすぐ

(2)うがい

口内がきれいになったら、皆さんがよく知る「上を向いてガラガラする」うがいを行います。
水やうがい薬を口に含み、上を向いて息を吐きながら「ガラガラ」を繰り返し吐き出します。
その時に、「アーッ」や「オーッ」と声を出しながら行うと、喉の奥の方までしっかり洗浄できます。

(3)うがい薬をすすぐ

うがい薬の中には酸性のものがあり、うがいのやり過ぎによって、歯表面のエナメル質が溶けて傷つく「酸蝕歯(さんしょくし)」になることがあります。
うがい薬を使用してうがいした場合には、最後に口を水ですすぎ、口内のうがい薬を吐き出すようにすると良いでしょう。

■うがいができない時は?

仕事中等でうがいができない時は、マメに水分を摂取して喉の保湿を行なったり、仮にウイルスが付着していたとしたら飲み込んでしまいましょう。
ウイルスは胃酸に弱いため、飲み込んでも害はありません。
また、今ではよく見かける光景となりましたが、外出時などにマスクをするのも大変有効な予防法といえます。

■最後に…

「うがい」が持つ効果やコツを改めてご認識いただけましたか?
今日から帰宅した時は、疲れた体をソファーに投げ出したい気持ちをグッとこらえて洗面所に直行して、しっかりうがいをしましょう!
明日も元気にコ・ス・パで身体を動かすために!


タグ一覧tags