皆さん、こんにちは。
前回、『歯磨き(歯周病予防)』と題して、歯磨きの大切さをお話させていただきました。
憶えておられますか?
★大人の歯磨きは、「虫歯予防」より「歯周病予防」が大切な目的となること。
★歯周病は日本人の40歳以上の約8割がかかっているといわれていること。
★毎日の生活習慣がこの病気の原因とされることから、生活習慣病のひとつに数えられていて、最近では「歯周病が慢性的になると、様々な全身の病気に引き起こす危険性を高める。」ことが分かってきたこと。
★歯周病になると歯周病原性細菌とその細菌が産生する毒素を生み出し、歯周病が悪化させて歯肉の毛細血管を通じて全身に搬送され、心臓血管疾患、脳卒中(脳梗塞)、糖尿病の悪化、低体重児出産などを引き起こす危険性を高めてしまうこと。
★唾液の中に混じった歯周病原性細菌を含む細菌が誤って気道から気管支、肺の方に入ると、気管支炎、肺炎(誤嚥性肺炎)の原因にもなるということ。
★歯周病は肥満やメタボリックシンドローム、糖尿病との関連も言われるようになっていて、歯周病の予防(歯磨き)が、全身の様々な病気の予防や健康な生活を送るためにとても大切なことだということ。
★歯周病の予防には、本人が行う「セルフケア」と、歯科医師や歯科衛生士による治療の「プロフェショナルケア」に分けられますが、まずは基本として歯周病の原因である細菌性プラークを確実に取り除く「プラークコントロール(歯磨き)」を正しくマスターして、それを毎日続けること。
★適切な歯ブラシを選ぶことが大切!
① 毛足はストレートで、毛束が 3~4 列程度で手入れがしやすく、通気性が良いもの
② 健康な人は歯ブラシの硬さは普通かやや硬めで、歯ぐきに炎症等がある人は柔かいもの
★みがき方はもっと大切!
① 歯ブラシの持ち方は、エンピツを持つようなペングリップ
② 一歯ずつ丁寧にみがく
⇒ただし、歯磨きは個人に適したみがき方があるので、まずは歯科医師・歯科衛生士に指導してもらうのが望ましいです。
★こんなものもあります!(補助清掃機具)
歯ブラシだけでは汚れが取りにくいところには補助清掃器具を使います。
① 歯間ブラシ
② 部分みがき専用歯ブラシ
③ デンタルフロス(糸ようじ)
さぁみなさん、そこで今回のテーマ「歯磨き、その後いかがですか?」になるわけです。
とても地味な作業で、つい大ざっぱにこなしてしまいがちな歯磨きですが、それを「やっている人/やっていない人」の差はいずれ大きな形となって表れてきます。
さわやかな笑顔に健康な歯!
鍛えた体に、これほど似合うものはないと思います。
ぜひみなさんも続けていきましょうね!