12月に入り、忘年会などの飲み会が多くなる季節になりました。
「飲み会」だからと、つい食べ過ぎたり、飲み過ぎて、いつも年明けは体重計に乗るのが怖い…なんて方はいらっしゃいませんか?
今日は、この季節に飲む量が増える「アルコール」についてお話します。
目 次
アルコールのカロリー
アルコールのカロリーは、「エンプティーカロリー(カロリーにならない)」といわれることがありますが、実際は、アルコールには1g当たり約7kcalのカロリーがあります。
そのうち、アルコールが分解されるときに、一部のカロリーが使われます(下図参照)。
そのため、実際に身体の中に残るのは、体内に入ったアルコールの70%程度、1g当たり約5kcalといわれます。
つまり、アルコールのカロリーの中には、身体に残らない(分解するときに使われる)カロリーの「エンプティーカロリー」があるものの、「アルコールにはカロリーが全くない」というわけではないのです。
アルコール量が増えると、身体に蓄積されるカロリーも増えるため、アルコールの飲み過ぎには注意が必要です。
アルコールの働き
さらに、アルコールには食欲を増進する働きがあります。
飲み会の席では、お酒の肴(おつまみ)としてエネルギーの高い油を使った料理が多くなりがちですので、お酒を飲む際は、飲む・食べる「量」とともに「おつまみの内容」にも気を付けましょう。
また、アルコールには脂肪の代謝を抑制する働きがあり、肝臓でアルコールを分解する際に中性脂肪の合成が増加します。
つまり、お酒を飲むと体脂肪が減りにくくなり、中性脂肪が増えて「脂肪肝」の原因にもなってしまうのです。
■お酒のカロリー
<ビール:500ml(中ジョッキ)>
カロリー 202kcal
アルコール 18.4g
炭水化物 15.6g
<日本酒:180ml(1合)>
カロリー 185kcal
アルコール 22.2g
炭水化物 6.5g
気持ちよく新年を迎えられるように、お酒の量にも気を付けて、飲み会を楽しみましょう。