皆さん、こんにちは。
最近、駅やホテル、公共施設等多くの人が出入りする場所に設置されております「AED」をご存知でしょうか。
もちろんフィットネスクラブ コ・ス・パ全店にも設置されております。
今回は、お客さまに万一の事態が発生した際には、大きな力を発揮する「AED」のお話をさせていただきたいと思います。
■「AED」って何?
「AED」は、その正式名称を「自動体外式除細動器」といいます。
何らかの要因(病気や外的な強い衝撃等)の影響で、心臓が細かく痙攣するような異常な拍動を繰り返すことがあります。
そうなると、心臓はポンプとしての役割を果たすことができず、 血液を全身に送ることができなくなり、人体は非常に危険な状態となります。
このような状態に陥った心臓を、電気ショックによって正常な状態の拍動を再開するよう促すのが「AED」です。
■「AED」によって人命が救われた事例
ものまね芸人の松村邦洋さんをご存知ですか?
幼少期の貴乃花親方や、元阪神タイガースの掛布選手のものまねを得意とする方です。
この松村さんが2009年3月22日に東京で開催されたマラソン大会にランナーとして出場された際、スタート地点から約15㎞に差し掛かった地点で突然倒れ、一時心肺停止状態となりました。
原因は「急性心筋梗塞による心室細動」でした。
心室細動・・・先ほどお話した「心臓が細かく痙攣するような異常な拍動」のことです。
この時に力を発揮したのが「AED」でした。
倒れた松村さんの応急手当てを大会救護班が行い、「AED」の発動により心臓が正常な拍動にもどり、命に別状がない状態へと回復しました。
その後の松村さんの変わらない芸能活動は、皆さんの知るところですね。
■フィットネスクラブ コ・ス・パでの取り組み
コ・ス・パ各店では、「AED」の取り扱いに習熟した「AEDインストラクター」に指定されたスタッフが中心となり、スタッフ全員が「AED」のトレーニングを定期的に行っています。
このトレーニングの内容を少しご紹介しましょう。
(1)傷病者を発見
(2)意識を確認
傷病者に大きな声で呼びかけ、体を叩く等して、意識があるか無いかを確認。
(3)助けを呼ぶ
大声で周囲の人たちに助けを求め、救急車を呼んでもらったり、AEDを持ってきてもらったり、他のスタッフの応援を依頼します。
(4)呼吸と脈(心臓と肺の状態)を確認
!!意識、呼吸、脈がなく、大変危険な状態!!
(5)胸骨圧迫
「心臓マッサージ」のことです。15回×2で計30回心臓付近を両手で押し続けます。
(6)呼気吹き込み
「人口呼吸」のことです。肺が膨らむくらいの量を2回に分けて吹き込みます。
(7)AEDを使用
応援の方が持ってきてくれたAEDを使って心室細動を正常な拍動に戻します。
このような流れを繰り返し練習し、体に刷り込ませることで、いざという時に迅速に動ける様トレーニングしています。
今回は「AED」についてお話させていただきましたが、フィットネスクラブ コ・ス・パで緊急事態が発生した際、近くにいる皆さまにスタッフが「AED持ってきてください!」とお願いする場合もありますので、ぜひご協力ください。
皆さまが通うコ・ス・パには、どこに「AED」が設置してあるかもチェックしておいてくださいね!
(各店のスタッフに「AED」の設置場所をおたずねください。)