オーバートレーニングについて解説

みなさん、こんにちは。エグゼクティブトレーナーの小川 出です。

今回は前回の『筋肉痛後のトレーニング』の話の続きで『オーバートレーングについて』お話しいたします。


オーバートレーングとは

日々頑張ってハードなトレーニングをしているのに、調子が上がらない、スッキリしないなどの自覚症状を経験をした方は多いと思います。

常に全力で、トレーニング用語でオールアウトするまで追い込むようなトレーニングをし続けていると、疲れ切ってしまい、何もする気がしなくなる症状が現れたりします。

 このような症状の原因のひとつが『オーバートレーニング』です。 

『オーバートレーニング』とは、端的にいえばトレーニングをするけれども、頑張りすぎて回復できない状態になることを指しています。
以前にも記載しましたが、トレーニングにはいくつかの原理原則があります。5原則とも、7原則ともいわれていますが、そのうちの1つに「過負荷(オーバーロード)の原則」があり、筋肉・筋力を増大させるためには普段よりも大きい運動負荷をかける必要があるというものです。そうして身体に負荷を与えると、からだはダメージを受けますが、そのダメージが回復することによって強くなるのです。

前回お話しした、「超回復」は、トレーニングを行うことによってダメージを受けた筋線維が2日間くらいかけて徐々に修復され、以前より成長するということです。
しかし、トレーニングのハードワークを続けると、いくら2日間の休息をいれても、慢性的なダメージを受けた筋線維がきちんと修復するまでには至らず動きが悪くなる場合があるのです。

回復・修復のためには

 回復・修復のためには材料が必要です。 

食事によって栄養を補給して食べたものが消化・吸収され、必要なところに分配されるという働きと、身体を休めることが必要なのですが、それがうまくいかなくなってしまった状態が、オーバートレーニングの実態だといえます。
オーバートレーニングの原因としてよくいわれるのは、自律神経系のバランスが崩れてしまうことです。
ハードトレーニングで自律神経のバランスが崩れ、消化・吸収が阻害され、食事が食べられなくなり、ガス欠状態の運動となり、オーバートレーニングになりやすくなります。
食事制限をした状態で競技を続けていても同様に自律神経のバランスが崩れやすいといわれています。
いくらハードトレーニングをしても成果が上がらない、疲れが取れないなどの症状が続く場合には、まずはトレーニングを中止して休むことが一番です。

それから  適量をバランスよく食べることを心がけましょう。 

食事によって摂取したエネルギーが運動に使われていれば、体重が増えることはありません。
そして出来るだけ睡眠時間を確保しましょう。

トレーニングも少しの余力を残し、その余力の蓄積が全身・成長につながると言われています。
体重の変化だけではなく、自分の体調の変化を常に意識していきましょう。


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