高齢者・シニアがスポーツジムに通うメリットとは?通いやすいスポーツジム選びのポイントも解説!


みなさん、こんにちは。
スポーツジムというと、若者世代が利用するイメージをお持ちではありませんか?しかし今、高齢者やシニアと呼ばれる60代、70代のスポーツジム活用が注目されています。

今回は、高齢者やシニアがスポーツジムに通うメリットを詳しく解説します。高齢者におすすめのトレーニングメニューや、高齢者が通いやすいスポーツジムの選び方なども紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。



高齢者・シニアがスポーツジムに通うメリットとは?


スポーツジムというと「体力に自信がある若者世代や、筋力トレーニングで本格的な肉体づくりを目指したい人が通うもの」とお考えの人も多いかもしれません。

しかし、実は60代や70代の高齢者・シニアにこそ、スポーツジムはおすすめしたい場所でもあります。まずは、高齢者がスポーツジムに通うメリットを、具体的に見ていきましょう。

■メリット① 健康寿命をのばして介護予防につながる

毎日の生活に、適度な運動を取り入れることで、さまざまな病気の予防が期待できます。 それは「健康寿命」をのばして、介護を必要としない生活を送ることにもつながるのです。

健康寿命とは「心身ともに自立し、健康的に生活できる期間」のことです。日本人の平均寿命と健康寿命は、以下のようになっています。

【日本人の平均寿命と健康寿命】
男性 女性
平均寿命 ※1 81.47歳 87.57歳
健康寿命 ※2 72.68歳 75.38歳

※1:令和2年 厚生労働省「令和元年簡易生命表」より
※2:令和3年 厚生労働省「健康寿命の令和元年値について」より

上記の表を見ると、平均寿命と健康寿命には、男性で約9年女性で約12年もの差があります。

この差は「介護が必要になる期間」と考えることもできます。生涯、健やかに自分らしく過ごすためには、この「健康寿命」をのばすことが非常に重要です。

健康寿命を縮める三大要因といわれているのは「認知症」「脳血管疾患(脳卒中など)」「関節疾患」です。
これらの病・疾患を予防し、健康な身体を維持するためには「バランスの取れた食事」「十分な睡眠」「適度な運動」が重要となります。

なかでも「適度な運動」には、血圧や血糖値、筋肉機能の改善、認知症や脳卒中の予防などの効果が期待できます。
しかし、運動の重要性がわかっていても、1人ではなかなか継続できない人も多いでしょう。さらに高齢者になると、運動中の事故やケガも不安要素のひとつです。

だからこそ、スポーツジムに通って、専門家のサポートを受けながら無理なく運動を継続することが注目されているのです。

参考)
公益財団法人 健康・代力づくり事業財団「運動で未来をつくる!健康寿命をのばすために」
厚生労働省 e-ヘルスネット「平均寿命と健康寿命」

■メリット② 医療費の削減につながる

運動によって健康的な生活を送ることができれば、医療費の削減にもつながります。
実際に自治体や学術機関の取り組みでは、次のような「運動による医療費削減効果」が報告されています。

<三重県いなべ市の事例>

三重県いなべ市では、平成24年6月8日~平成25年2月28に、介護予防・健康増進活動「元気づくりシステム」が実施されました。

「健康づくりシステム」では、運動体験プログラムを取り入れた地域活動を行いました。
活動報告によると、参加者の16.2%が医療機関への「受診回数が減った」と回答しており、実際に 1人当たりの年間医療費は「78,246円削減」という結果になっています。

「健康づくりシステム」の参加者の多くは60代~80代であり、この取り組みを通じて「健康になった」「体力がついた」などの声もあがりました。

参考)
いなべ市「元気づくりシステム促進事業」に関する調査結果報告書
文部科学省「スポーツの経済効果に関する調査研究(平成26年度)」

<東北大学大学院の事例>

東北大学大学院では、宮城県の大崎保健所管内に住む40歳から79歳の国民健康保険加入者(52,029人)を対象として、9年間の医療利用状況を調査しました。

その結果、1日の歩行時間と医療費について、以下のような調査報告が出ています。

1日歩行時間 性別 1時間以上 30分~1時間未満 30分未満
1人当たりの1ヶ月当たり総医療費(円) 25,230円 29,026円 30,177円
上昇率 -- 15.0% 19.6%
金額 18,889円 20,476円 21.693円
上昇率 -- 8.4% 14.8%

※上昇率とは、「1時間以上運動した者」からの総医療費の増加割合を指します。
引用:令和2年 厚生労働省「令和元年簡易生命表」">東北大学大学院 「生活習慣病と医療費に関する前向きコホート研究」

この結果からも、運動不足は医療費の上昇と関連性があることが示唆されます。
つまり、医療費を削減するためには、日ごろから適度な運動を取り入れることが重要であるとわかります。

参考)
文部科学省「スポーツの経済効果に関する調査研究(平成26年度)」

■メリット④ コミュニティづくりの場になる

定年退職後は、時間を持て余してしまうだけでなく、人とのかかわりが減ってしまう「社会的孤立」に陥る人もいます。
特に現役時代、仕事に打ち込んでいた人ほど、職場や仕事以外での人間関係が希薄になる傾向があります。そのため、退職によって自分の属するコミュニティを失ってしまうことも考えられるでしょう。

スポーツジムに通うことで、顔なじみの「ジム仲間」ができ、新しいコミュニティが生まれます。
年齢の近い仲間はもちろん、幅広い年齢層が通うスポーツジムであれば、普段接する機会が少ない世代との交流もあり、新たな興味が広がるかもしれません。

定期的にスポーツジムに通い、仲間とコミュニケーションをとることで、生活にハリが生まれ、生き生きとした日々を過ごせるようになるはずです。



高齢者・シニアにおすすめのトレーニングメニュー


60代や70代の高齢者がスポーツジムに通う場合、気になるのは運動中の事故やケガです。
特に運動習慣のなかったシニアが、いきなり若者世代のように走りこんだりハードなマシントレーニングに挑戦したりするのはおすすめできません。

それでは、どのようなトレーニングメニューがシニアに適しているのでしょうか?
ここからは、高齢者・シニアにおすすめのトレーニングメニューを紹介します。

■パーソナルトレーニング

パーソナルトレーニングとは「トレーナーがマンツーマンで指導してくれるサービス」です。

高齢者やシニアの場合、トレーニングの方法を誤ると足腰を痛めてしまったり、血圧が急激に上がりすぎてしまったりといったリスクが高いことが事実です。
そのため専属のトレーナーの指導のもと、身体の状態に合わせた適切なトレーニングを行うことが重要になります。

パーソナルトレーニングであれば、個々の状態に合わせたオーダーメイドのプログラムを受けられます。そのため、高齢者やシニアであっても無理なく運動を継続できるでしょう。

フィットネスクラブ コ・ス・パには、目的に合わせたパーソナルトレーニングのメニューがございます。
高額になりがちなパーソナルトレーニングも、フィットネスクラブコ・ス・パなら、はじめやすい低価格が魅力です。

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■水中ウォーキング・アクアエクササイズ

プールの中を歩行する水中ウォーキングや、プールの中でゆったりとしたダンスやエクササイズを行うアクアエクササイズも、高齢者のスポーツとしておすすめできます。

水中での運動は、水の浮力が働き、関節への負荷がかかりにくいため、運動初心者や高齢者でも取り組みやすいことが特徴です。
水の抵抗によって負荷量が調整できるので、身体の状態に合わせて無理なく取り組むことができます。


参考)
公益財団法人 長寿科学振興財団「健康長寿ネット」

■太極拳やヨガなどのカルチャースクール

グループで行う太極拳やヨガなどの「カルチャースクール」もチェックしてみましょう。

ヨガには、呼吸法やさまざまなポーズにより「心身のバランスを整える」「筋力や持久力、バランス能力の低下を予防する」といった効果が期待できます。
また、太極拳は、ゆっくりとした全身の動きで血行を促進させ、ストレスや身体のコリを解消する運動です。

ヨガや太極拳は、特別な器具を必要としない運動なので、自宅でも取り入れやすいことが魅力のひとつです。
さらに、グループで行うカルチャースクールであれば、顔見知りやジム仲間もつくりやすく、スポーツジムに通う楽しみも増えるでしょう。

フィットネスクラブコ・ス・パでは、ご高齢の方でも参加しやすいカルチャースクールを開催しています。
ヨガや太極拳をはじめ、趣味としても楽しみやすいフラダンスなどのスクールもございます。

>> フィットネスクラブ の大人カルチャースクール 詳細


参考)
公益財団法人 長寿科学振興財団「健康長寿ネット」


高齢者・シニアが通いやすいスポーツジムのポイント


いざ、スポーツジムに通ってみようと思っても、さまざまなスポーツジムがあり「どこが自分にぴったりなのかわからない」とあきらめてしまう人もいるかもしれません。

そこでここからは、高齢者やシニアが安心して通えるスポーツジムの選び方を見ていきましょう。

■自宅から近く通いやすいスポーツジム

運動による健康効果を期待するのであれば、継続してスポーツジムに通うことが重要です。

しかし、スポーツジムに行くまでに、電車やバスを乗り継いだりしていると、通うこと自体が億劫になってしまう人もいるでしょう。
また、初めて訪れる町や自宅から離れた地域のスポーツジムに通うとなると、土地勘もなく、行くだけでも不安を感じてしまいます。

無理なく楽しくスポーツジムに通うためには、自宅や生活圏内に近いスポーツジムを選ぶことが大切です。

>> フィットネスクラブ コ・ス・パの店舗案内

■パーソナルトレーニングが受けられるスポーツジム

運動経験が少なく、スポーツに不安を感じている人は、年齢や身体の状態に合わせて適切なトレーニングが受けられる「パーソナルトレーニング」を行っているスポーツジムをチェックしてみましょう。

ひとことにパーソナルトレーニングといっても、本格的な筋力トレーニングで身体づくりを目指すようなスポーツジムから、さまざまな目的で幅広い年齢層に合わせたトレーニングを受けられるスポーツジムまであります。

健康寿命をのばし介護予防を目指すのであれば、幅広い年齢層に対応しているパーソナルトレーニングを実施しているスポーツジムを選びましょう。

>>「運動機能向上を目的としたパーソナルトレーニング」がおすすめ

■専門スタッフが常駐しているスポーツジム

最近では、手軽に運動やトレーニングができる24時間営業のスポーツジムや、スタッフが常駐していないセルフサービスのスポーツジムなども増えています。

しかし、自己流の運動によって、思わぬ事故やケガにつながりやすい高齢者の場合、まずは専門スタッフが常駐しているスポーツジムを選ぶことが大切です。

■高齢者・シニアに適したプログラムや施設が用意されているスポーツジム

パーソナルトレーニング以外にも、水中ウォーキングやアクアエクササイズ、ヨガや太極拳のカルチャースクールなど、高齢者でも取り組みやすい多様なプログラムが用意されているスポーツジムもおすすめです。

いろいろなメニューに挑戦してみることで、ご自身の身体の状態や好みに合わせた運動が見つかるでしょう。
それぞれのスポーツジムのプログラムは、各社のホームページでも確認できますが、気になるスポーツジムを見つけた場合は実際に足を運んで、見学や体験をしてみるのがおすすめです。

プログラムの内容だけではなく、施設の使いやすさやエレベーターの有無、施設内のバリアフリーなどをチェックして、高齢者でも過ごしやすいスポーツジムを選びましょう。


スポーツジムを賢く活用するためには


スポーツジムに通う際に気になるのは、月々の料金です。
時間の融通が利きやすい高齢者だからこそ、日中限定の会員や短時間利用の会員など、料金の安いプランを選んで賢く利用してみてはいかがでしょうか。

パーソナルトレーニングを希望する場合は、通常とは異なる料金となるのが一般的です。
通いたい時間や頻度、トレーニングの内容などに合わせて、適切な料金プランを選びましょう。


まとめ

生涯、自分らしく健やかな生活を送るためには、健康寿命をのばすことが大切です。
日々の生活に適度な運動を取り入れることで、健康寿命にかかわる病や疾患を防ぎ、介護を必要としない生活を送れる可能性が高まります。

しかし高齢者の場合、自己流の運動ではケガをしたり足腰を痛めてしまうリスクも少なくありません。だからこそ、60代や70代のシニアには、専門のスタッフがサポートしてくれるスポーツジムの利用がおすすめなのです。

さらにスポーツジムに通えば、介護予防に加えて、老後の趣味や新しいコミュニティとの出会いもあるでしょう。

この記事を参考に、あなたもスポーツジムの活用を検討してみてはいかがでしょうか。ぜひ一度、フィットネスクラブ コ・ス・パへ、見学・体験にいらしてください。

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